待ちに待った1993年8月24日の夜、神戸駅からムーンライト九州という夜行列車に乗り、翌朝博多駅に到着し、バスで釜山行きの高速船が出る博多港に向かいました。

そこでたまたま知り合った太郎君と言う高校3年生と知り合い、博多から釜山までの3時間、彼とずっと話していました。彼は中学校から親元を離れてアメリカの学校に行っているらしく、夏休みの帰省で日本に戻ってきたそうです。友達と一緒に韓国旅行する予定だったのですが、友達の都合が悪くなり、やむなく一人旅になったそうです。現地では太郎君の母親のつてで韓国人の方にアテンドしてもらうそうです。

高速船は無事に釜山港に到着し、いよいよ初めての海外に足を踏み入れました。全く読めないハングル文字がとても新鮮に見えました。

釜山港ではチョンさんと言う24歳の学生さん(男性)が太郎君を迎えに来ており、上手な日本語で挨拶されました。その後、彼のおごりで石焼ビビンバをごちそうになりました。私はバンドが泊まっている温陽温泉という所に向う為、バスターミナルまで送って頂き、太郎君とは明日テジョンのエキスポで、チョンさんとは4日後にテジョンで再会する約束をし、2人とはお別れしました。海外一人旅初日から2人との出会いがあり、楽しくワクワクする旅のスタートでした。

(次回に続く)

pusan