慶州から電車に乗り、韓国旅の出発地である釜山に戻ってきました。ここで1泊した後、翌日の夜フェリーで日本に帰る予定です。またいつもの通り、♨マークのある旅館を探しました。すぐに見つかり、宿へ通じる階段を上ろうとすると、後ろに若い白人男性が覗いていたので、「一緒に行こう」と声を掛けました。

2,000円程度と安くて良い部屋だったので、チェックインし、私の後についてきた白人男性もチェックインしました。英語はほとんど通じなかったのですが、話し始めた所、意外な事実が分かりました。彼の名前はカルロス。29歳のコロンビア人。コロンビアは経済の状態が悪いので、2人の子供を親に預けて奥さんと2人で名古屋に出稼ぎに来ているとの話でした。韓国は1人で遊びに来たとの事。すぐに意気投合した私たちは、お互いの部屋で休憩後、一緒に釜山観光をすることにしました。

釜山タワーに行ったり、買い物をしたり、食事したり、言葉はほとんど通じなくてもとても楽しい時間を過ごしました。私が船と鈍行列車で日本に帰る旨を話すと、一緒に行くよという返事がありました。彼は名古屋から飛行機で韓国に来たのですが、それをキャンセルするという事でした。まさかこういう出会いがあるとは、旅って本当に面白いです。

(つづく)

korea12 korea13