ゲストハウスを開業する前は、私は大手電機メーカーの子会社で14年間勤務しておりました。30歳の時に、中途採用で入社したのですが、いきなり客先に業務委託として1人ほりこまれました。その上、転勤も多く、14年間で、兵庫→東京→兵庫(1つ目とは別の部署)→高知→愛媛と異動しました。はっきり言って、14年間のうち、10年以上は仕事が苦痛で仕方がありませんでした。
私自身は、「会社の為、お客様の為に尽力する」という内なるモットーを抱えて仕事をしていましたが、行く部署行く部署で意地悪な人がいました(良い人達もたくさんいましたが、少数の意地悪な人に潰されてしまいました。もちろん私がダメな所もたくさんありましたが・・)。
そういう事と、ゲストハウスを開業するという決心が相まって、2015年10月末に退職する事となりました。
公な送別会はして頂きましたが、その他にも客先の部署の方で2人、個人的に送別会をして下さいました。待ち合わせの場所に行くと、笑顔で、
「いやー、城下さんには本当に良くして頂きました」
と言って下さり、一席設けてくださいました。
正直、ずけずけと厳しく、冷たい事ばかり言う人が多い中、これには本当に感激しました。今思い出しても、恥ずかしながら涙がこぼれます。
と、前置きが長くなりましたが、その送別会を開いてくださった方のお一人が出張の後で、シロノシタゲストハウスに泊まりに来て下さいました。
約4年1か月ぶりの再会だったのですが、すぐに話は弾みました。他のお客様も交え夜遅くまで盛り上がりました。
あっという間の滞在でしたが、久々にお会いできて本当に嬉しかったし、有り難かったです。この方からは仕事を超えた優しさを感じることが出来ました。
4年前のこの話は何度も妻にもしていましたので、ご来訪に妻もとても喜んでいました。
いつか恩返しをするつもりが、また良くして頂きました。申し訳ございません。
でも、また近いうちにお会いできる日を楽しみにしています。