建物も思わぬ出費だらけでした。以下挙げてみます。

・見つけた土地は、準防火地域の為、家を準耐火構造にせねばならず(住居だけの用途ならおそらく不要)、当然費用が掛かりました。その代わり、二重窓の為、防音・防寒効果は抜群です。
・今は宿をやるためには「自動火災警報装置(自火報)」を付けなければいけません。ゲストハウスだけなら比較的安価な自火報で済んだのですが設置戸数に制限があり、自宅+ゲストハウスになると設置個所が多く、高額な自火報を付けなければなりませんでした。
・ゲストハウス部分が100㎡以上ある為、兵庫県の「福祉のまちづくり条例」に則らなければならず、車椅子用に自宅の駐車場をスロープにするように言われましたが、それを避けるべく、ゲストハウスの1階部分を土間仕様にしました。当然費用は余分に掛かりました。その他、条例により、車椅子対応でゲストハウスのトイレの幅を広くしたり(そのおかげで部屋を狭くせざるを得なかった)、点字ブロックを付けたり、トイレや洗面台に手すりを付けたりと過剰スペックにせざるを得ませんでした。ゲストハウスオープンから7か月が経ち、数百人のお客様がいらっしゃいましたが、それらを使用しないといけないお客様はまだお一人もいらしていません。

上記だけで数百万円余分に掛かりましたが、地盤調査の結果、地盤改良工事が不要だったのと、兵庫県からUJIターンの補助金を頂けたので、これらで余分に掛かったお金の半分ぐらいは助かりました。

後、毎月の固定費は、電気代とガス代が思ったほど掛からず、こちらはホッとしました。水道代は結構掛かっています。でも、朝食用の食材や消耗品はほぼ毎日何かしら買いに行ってます。

という訳で、事業計画書の金額と、実際にかかる金額は100%合うことはありません。また、多めに見積もっておきましょう。